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「お家の性能」数値の奥にある、本質を。

来場されたお客様から、よくいただくご質問があります。
それは、「断熱性能や耐震性能はどのくらいですか?」というものです。

住まいの性能を表すには、数値が用いられます。

性能は、たとえば断熱性能であればUA値(外皮平均熱貫流率)や断熱等級、耐震性であれば耐震等級、気密性能であればC値などが代表的な指標です。
これらは、目に見えない性能を「見える化」したもの。
比較検討をする際にもわかりやすく、重要な指標のひとつです。

ただし、これらの数値はあくまでも「設計段階」で算出されたもの。
そして、新築時の一時点における“性能の目安”であることを、私たちは忘れてはいけないと考えています

もちろん、性能が重要でないというわけではありません。
けれども、私たちが本当に大切にしているのは、その性能が「どれだけ長く持続するか」という視点です。

10年後、20年後――。
断熱材は劣化せず、しっかりと機能し続けているか。構造は健やかに保たれているか。ある程度の気密性は維持されているか。
つまり、“いまの数値”だけではなく、“未来の住まいのあり方”にこそ、家づくりの本質があると私たちは考えています。

家づくりを考えはじめたばかりの方にとっては、少し実感がわかないかもしれません。
ですが、家は単なる「性能のかたまり」ではなく、家族の時間を受け止める「器」であり、人生の背景となる「舞台」でもあります。

たとえば、窓を開け放せば、気密性能の数値はすぐに変わってしまいます。
それくらい、数値は“暮らし方”によっても左右されるものなのです。

だからこそ、「性能ありき」ではなく、
“どのように暮らしていきたいか”――その問いから、私たちの家づくりは始まります。

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