コラム

008.木のスプーンとパン

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うだるような暑さの夏にも、いいことがあります。
室温の高さが、パンづくりに欠かせない"発酵"を進めるので、
ホームメイドのパンに挑戦しやすくなるのです。

ベーカリーで売っている、見た目も美しい手のこんだパン。
忙しい朝に重宝する、トースト用の食パン。
買ってくるパンも、とてもおいしいのですが、
自分でつくるパンには、格別の味わいがします。
手間と時間をかけるうちに、愛情がわいてくるからでしょうか。

粉に酵母、水を加えて混ぜ、しばらく置いておくと、
ぐんぐん膨らんでくる、発酵の不思議。
水分の多い生地では、ぷくぷくと泡の立つ様子が見え、
酵母菌が生きていることを実感します。

その最初のミキシング(混ぜ)に使うのが、木のスプーン。
手元にあるパンづくりの本には、
「金属のスプーンでなく、木のスプーンを」とあります。
木は温度変化が少なく、酵母と余計な反応をしないのだとか。
もともと、植物という生命体であった「木」は、
道具になってからも、生き物にとってやさしい存在なのでしょう。

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人間が暮らす場所にも、「木」があるとほっとします。
木製のテーブル、木製のチェア、木製の本棚。
そして木のボウルやスプーン、トレイ...。

木の道具や家具に、あたたかみを感じるのは、
それが、自然のものであるからだけでなく、
はるか昔、人間がまだ、洞窟や簡素な小屋で暮らしていたころから、
生活に欠かせない材料だったからかもしれません。

手で触ったときの、やさしいぬくもり。
目で見たときの、落ち着いた印象。
削って間もないときの、さわやかな香り。
木には、人を心地よくさせる要素が、たくさんあります。

パンが焼きあがって冷めたら、木のカッティングボードの上で切りましょうか。
木は刃あたりがやさしく、水分も適度に調整してくれます。
自家製のパンを囲んで、休日の楽しいおしゃべりが始まります。


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