010.ハロウィーンとカボチャ
いつの間にか、ハロウィーンが年中行事になりました。
この季節になると、カボチャをくりぬいてランタンにした
「ジャック・オ・ランタン」のモチーフを、あちこちで見かけます。
もとは、ヨーロッパの古代ケルト民族のお祭りだったハロウィーン。
夏が終わり、冬に入る前の10月31日の夜、
悪霊たちにとりつかれないように、祭事を行ったたといいます。
四国よりも、ずっと緯度の高いヨーロッパでのこと。
寒く厳しい冬の到来を、古代の人々は、半ば恐れながら迎えたことでしょう。
けれど、そんな起源は忘れたかのように、
現代のハロウィーンは、賑やかな飾りつけや、色とりどりのお菓子、
そして、子供たちの楽しい仮装パーティーが主流です。
カボチャのお化けのような「ジャック・オ・ランタン」は、
悪霊よけに、カブをくりぬいて、怖い顔のランタンをつくったのが始まり。
オレンジ色のカボチャ、"パンプキン"を使うようになったのは、
ヨーロッパから、アメリカ大陸へ渡っていった人たちだそう。
カボチャの原産地は、南北アメリカ大陸です。
栄養がたっぷりあって、保存もできるカボチャは、
先住民の人たちにとっても、ヨーロッパから渡っていった人たちにとっても、
日々の暮らしを支える、大切な食べ物だったことでしょう。
ゆでたカボチャをつぶして、なめらかにし、
生クリームや卵、はちみつを混ぜて焼いたパンプキン・パイは、
理想の土地を求めて、アメリカ大陸を西へ西へと移動した
開拓民の人たちも、大好きなデザートだったようです。
お菓子に使うなら、ホクホクの栗カボチャよりも、
ねっとりとしたバターナッツや、日本カボチャが向いています。
カボチャのお菓子は、色がきれいで栄養も豊富。
子供たちのハロウィーン・パーティーにも、大人の秋のデザートにもいいですね。
日本でも、秋は豊穣を祝う、お祭りの季節。
太鼓の音が響き、お神輿が練り歩く、秋祭りがすんだら、
怖くてユーモラスな「ジャック・オ・ランタン」の飾りを
家のエントランスに、置いてみましょうか。
キッチンからは、カボチャのケーキの焼きあがった、甘い匂いがしてきました。
大地の恵みに感謝し、そのおいしいお菓子をいただきながら、
冬を迎える準備を始めます。
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