コラム

011.手づくりの蜜蝋ワックス

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無垢の木のよさは、時間が経つにつれて、
少しずつ色が濃くなり、味わい深くなっていくこと。
そこに、"お手入れの時間"が加わると、趣のある美しさが増します。

家でも庭でも、そして小さな器や道具でも、
手入れをしながら使い、育て、愛でていると、
年月を経るうちに、よい雰囲気が出てくるものです。

"時代がつく"という言葉は、おもに骨董品に使われますが、
高価な茶道具や、由緒ある美術品でなくとも、
人の手によってつくられ、大切に扱われてきたものには、
いつしか、落ち着いた輝きが生まれるように思います。

何も塗らない、"白木"を好んできた日本では、
かつては、白木の柱や床を、こまめに乾拭きし、
時折、米ぬかを入れた袋で磨いて、手入れしたものでした。

イスやテーブルなどの家具を置くようになった、現代の日本では、
木の自然な風合いを生かしながら、表面を保護するために、
オイルを塗ったり、ワックスをかけたりします。

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オイルを塗った場合も、無塗装の場合も、お手入れに使うのはワックス。
自然素材系のワックスでは、蜜蝋ワックスが人気ですね。
ミツバチの巣からとったロウ、"蜜蝋"を主成分にしたもので、
亜麻仁油などの乾性油と混ぜて、つくられます。

蜜蝋が手に入れば、ワックスを手づくりすることもできます。
蜜蝋と、その1.2.~1.5倍の、えごま油または亜麻仁油を合わせ、
低めの温度の湯煎にかけて、ゆっくりと溶かします。

あとは、かき混ぜながら冷まして、ペースト状にするだけ。
固まる前に、ラベンダーなどの精油を加えれば、
好みの香りの蜜蝋ワックスが、出来上がります。

蜜蝋ワックスは、しっとりとした落ち着いたツヤが特徴。
ほのかに甘い蜜蝋と、ラベンダーのさわやかな香りが心地よく、
お手入れをしながら、リラックスできます。

手づくりのワックスは、市販のものに比べると、
少し乾きが遅かったり、塗りにくかったりするかもしれません。
油の種類によって、色の変化も異なるので、
最初は、木の道具など、小さなものから試してくださいね。

自分でつくった蜜蝋ワックスで、家のなかを手入れすると、
いままで以上に、住まいに愛着が湧いてくるように思います。
"お手入れの時間"を楽しみながら、
ゆっくりと、家が育っていくのを待ちましょう。

......soraiでは、お客様の"暮らしに寄り添う家"を提案しています。
あたたかみのある無垢材の床や、木製建具、造作家具など、
随所に、木を使うことができます。 どうぞ、ご相談ください。