COLUMN

眺めのよい窓

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誰かの家に招かれたとき、その人らしいインテリアや
手入れの行き届いた様子に、感心することも多いのですが、
ふと目を向けた窓からの眺めに、心を動かされることがあります。

家にいるとき、どんなものを眺めていますか。
キッチンで家事をしているときは、調理台の上の食材や道具を、
掃除や洗濯をしているときは、部屋のなかのものに集中しています。

食事をしているときは、おいしい料理や一緒にいる家族を、
そして会話をしているときは、もちろん相手の顔ですよね。
最近では、スマホやパソコン、テレビを眺めている時間も多いかもしれません。

そんなふうに、目はいつも何かに集中していて、
人は、見ているものを認識するのに一生懸命ですが、
その緊張状態を解いてくれるのが、窓からの眺めのように思います。

料理をしているとき、ちょっと手を休めて顔をあげ、
窓の外を眺めると、緑の植物や風景に、ほっと癒されます。

朝、忙しい洗濯や掃除を終わらせたあと、
窓から遠くの景色を眺めると、落ち着いた気持ちになって、
今日も一日、がんばろうと思えるのは、私だけでしょうか。

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借景という言葉は、もともと庭園に使われたもので、
庭の外にある山や木々を、庭の一部として取り込みながら、
造園することをいいます。

家づくりにおいても、窓の外の借景を考えることで、
暮らしに、うるおいが生まれるかもしれません。
"この眺めを、室内に取り入れたい"
そんな景色があったら、相談してみてください。

リビングに座って、好きな風景をゆっくり眺めるのもいいですが、
階段の踊り場などに、額縁のように窓を入れて、
好きな景色を切り取って眺めるのも、素敵です。

家に囲まれた住宅地で、遠景が望めなくても、
窓の外に庭を配置し、植物を植えれば、眺めのよい窓がうまれます。
狭い土地なら、中庭や坪庭にするのもいいでしょう。
きっとそこが、季節を感じられる空間になります。

窓には、採光や通風といった大切な機能がありますが、
"外を眺められる"ことも、暮らしにとっては大きな役割。
眺めのよい窓がひとつあると、きっと生活が豊かになります。


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