COLUMN

暑い日のミントティー

mint1main.jpg

気温が35度を超えるような猛暑日が続くと、
クーラーの効いた部屋で、涼みたくなりますね。
でも、少しくらいの暑さなら、熱いお茶が清涼剤になります。

子どもの頃に親しんだアニメ、『一休さん』では、
たしか、暑い日にやってきたお殿様に、
熱いお茶を出すシーンがありました。

「あつい!」といって怒り出したお殿様に、
冷たい水を、ごくごく飲むよりも、
熱いお茶を、ふうふういいながら、少しずつ飲むほうが、
身体によいうえ、涼しく感じられるのだと、誰かが諭します。

そんな昔話を思い出したのは、ミントティー・ソーダでもつくろうと、
ちょっとモロッコ風の、ミントティーをいれたときのことでした。

モロッコ風ミントティーは、中国緑茶とフレッシュミントを煮出し、
たっぷりの砂糖を入れてつくります。
ポットを高く持ち上げて、下にあるグラスに注ぐのが特徴。
なんども繰り返すことで、ミントの香りを立たせるのだとか。


mint2.jpg


中国緑茶はなかなか手に入りませんが、
フレッシュミントなら、庭にたくさん生えているので、
日本の緑茶でつくろうと思い、いれてみたのでした。

緑茶の香りやうまみを残したいので、煮出さずに、
ミントに熱湯を注いで、少し温度が下がってから、
緑茶の葉を入れて、蒸らします。
砂糖を加えて、高い位置からグラスに注ぐことを繰り返すと、
ふわっと、ミントの香りがキッチンに広がりました。

まだ熱い、モロッコ風ミント緑茶を飲んでみると、
さわやかなミントの香りが、鼻を抜けていきます。
ほんのり苦くて甘い緑茶の味わいのあとに、
スーッとミントの冷涼感が広がって、涼しいこと!

ソーダで薄めるのはもったいなくて、
熱くて甘いミント緑茶を、少しずつ楽しんだのでした。
この涼しさ、さわやかさは、熱いお茶だからこそ。

ただの熱い緑茶でも、きっと涼しさは感じられますが、
砂糖の甘さと、ミントの爽快感が加わると、
さらに涼しさが増すように思います。
暑い国モロッコならではの、知恵なのでしょうね。

庭には、スペアミントのほかに、エゾハッカも少しあって、
こちらのほうが、より強くてさわやかな香りがします。

ミントの種類を変えたり、紅茶やほうじ茶と合わせたりして、
ぜひ、好みのミントティーを見つけてください。
そして暑い夏を、乗り切ってくださいね。


......soraiでは、お客様の"暮らしに寄り添う家"をご提案しています。
あたたかみのある木や自然素材を中心に、ご希望に合わせた仕様と設計が可能です。
どうぞ、お気軽にご相談ください。