COLUMN

春を探しに

1903タンポポの花.jpg


3月という言葉には、春の印象があります。
梅の花びらが、散り始めると、
そろそろ桜の開花が、待ち遠しくなりますね。

冷たい北風も、めったに吹かなくなってきました。
日中は、ぽかぽかと暖かなことも増え、
散歩に出かけるのに、よい季節です。

近所の公園を歩いていると、
芝生の中に、ぽつり、ぽつりと黄色い花が。
近づいてみると、タンポポでした。

春の日ざしを浴びた、タンポポの花は、
花びらを放射状に開き、きらきらと輝いて、
まるで自身も、太陽のようです。
そのそばでは、小さな青い花、
オオイヌノフグリが、星のように散らばって、
たくさん、可憐な花を咲かせています。

桜の蕾は、まだ固くしまっていますが、
足元ではもう、春の兆しがそこここに。
この様子では、どこかの土手で、
ツクシが、顔を出しているかもしれません。


1903ため池.jpg


ため池まで足を延ばすと、
カモたちが、水面をぷかぷかと漂いながら、
気持ちよさそうに、日向ぼっこをしていました。

渡ってきたばかりの、冬の初めの頃は、
ため池のふちを、人が歩くたびに、
バタバタと羽音を立てて、
池の中央まで、逃げていたものです。
それが今では、様子をうかがいながらも、
あえて、逃げようとする様子はありません。
危害を加えられないことを、学習したのでしょうね。

カモたちが、北へ帰っていくのは、
4月の終わりから5月の初めにかけて。
直前には、人の気配も何のその、
わき目もふらずに、水草を食べる姿が見られます。

いまはまだ、渡りのことも考えず、
のんびりと、春の暖かさを楽しんでいるのでしょう。

池のカモたちに別れを告げて、家に帰ると、
庭で、早咲きの西洋水仙、テーターテートが、
黄色い蕾を、膨らませていました。

サクラソウに水仙、デージー、
アイスランド・ポピー、チューリップ...。
春の花たちが、咲き誇る日も、すぐそこです。


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