COLUMN

雨の日は...

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今年の初夏は、暑い日が続きました。
久しぶりに雨が降ると、ほっとしますね。
雨の日は、庭の植物がきれいに見えます。

雨に濡れた、庭石や木の幹肌は、
色が濃くなり、くっきりと鮮やか。
木々の葉は、雨が当たって、
みずみずしく、さえた緑色に。

空気中に漂う、細かな塵も、
雨が吸い取って、地面に落とすのでしょうか。
くもっていたガラスを、掃除したように、
すべてが、色鮮やかに、美しく見えるのです。

日本庭園を眺めるなら、雨の日がいい、と言われます。
地面に石を配し、木を植え、苔を生やした庭は、
雨に濡れたときこそ、最高の状態。

水を吸って、生き生きとした表情を見せる、
草や木々の葉、苔むした岩...。
何よりも植物自身が、雨を喜んでいるかのようです。

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雨が降ったら、窓を開けて、外を眺めてみましょう。
小さな庭でも、鉢植えを置いた場所でも、
いつもとは違う、落ち着いた風情が感じられます。

葉や石に当たる、静かな雨の音。
濡れた土の匂いと、新鮮な空気。

玄関ポーチも、タイルや敷石が濡れて、
水をうった時のように、色鮮やかです。

これから、ひと月ほど続く、梅雨の季節。
洗濯物のことを思うと、ちょっと憂鬱になりますが、
田畑をうるおし、豊かな緑を育んでくれる、
恵みの雨だと思うと、うれしくなりますね。

人が生きていくうえで、欠かせない水が、
豊富にあるのは、雨と大地のおかげ。
雨の日に、庭の植物を眺めていると、
自然と、大自然に感謝する気持ちが、湧きおこってきます。


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