COLUMN

木と土のぬくもり

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日本の住まいは、木と土でできている、
という話を聞いたのは、いつだったでしょうか。
その単純明快さに驚き、感心したものでした。

伝統的な日本の住まいは、
骨組みをつくる木と、土を塗った壁を基本に、
床や天井、建具にも木が使われます。

屋根の瓦も、土からつくられていますし、
障子や襖に使われる和紙も、
コウゾという木から、つくられたもの。

室内に置く家具も、もちろん木です。
食事に使う箸も木、器も木や陶器ですから、
かつては、目に映るものほとんどが、
木と土でできていた、といっても、
過言ではないかもしれません。

そういった、古くからの暮らしの記憶が、
私たちのDNAに、刻まれているのでしょうか。
身の回りに、木や土でできたものがあると、
ほっとするという人が、多いように思います。

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家のなかでも、木材が随所にあると、
あたたかみが感じられますよね。
柱や梁が見えるつくりなら、
木の力強さを感じ、安心感にもつながります。

作り付けの家具や建具も、木製にすると、
自然の木目とやわらかな色合いが、目にやさしく、
くつろげる空間が、生まれます。

土の左官壁は、色も質感も自由自在。
漆喰壁なら、白色と平滑な面で端正な印象に。
やさしい雰囲気の珪藻土や色土壁のほか、
好みの色土に石を混ぜて、力強くもできます。

木や土でできた住まいに、あたたかみがあるのは、
自然の素材を使っていることにくわえて、
職人さんによる手仕事があるからでしょう。

人の手によってつくられた、木と土の住まいには、
完成したときから、ぬくもりがあるように思います。
そこに暮らす人の間にも、やさしいぬくもりがありますように。


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