COLUMN

晩秋のドライフラワー

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朝晩は、すっかり冷え込むようになりましたね。
そろそろ、地面に霜も降りる頃でしょうか。

庭では、薄紫色の野菊の花が、
盛りを過ぎて、散り始めています。

毎年、紅葉を楽しませてくれたモミジは、
大きくなり過ぎて、伐ってしまったので、
今年は、日ごとに色づく葉を眺められず、
ちょっと寂しい気も...。

それでも、千日紅の淡いピンク色が、
ぐっと濃くなったのを見ると、
秋が深まったのを感じます。

寒さが近づくにつれ、散っていく花が多いなかで、
この花だけは、凛とした立ち姿で長く咲いています。
そして、この時期に花を摘めば、
美しいドライフラワーにすることができるのです。

千日紅のドライフラワーをつくるようになって、
もう何年になるでしょうか。

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春の花苗を植えるために、花壇をあける前、
色や形のいい花を選んで、茎を長めに摘み、
束ねて長さをそろえます。

葉っぱを少しとったら、あとは、
リビングとキッチンのあいだの、
風通しのよいところに、つるすだけ。

乾燥していくにつれ、葉は灰緑色になりますが、
花のピンクは、いつまでも濃く、色鮮やかなまま。
コロンとした丸い形も、とてもかわいいのです。

できあがったら、好きな場所に飾れますし、
つるしたまま、インテリアの一部として楽しむこともできます。
2、3本を、プレゼントのリボンに添えても素敵。

ドライフラワーをつくるのは、
難しいイメージがありましたが、
千日紅なら、とてもカンタン。

直射日光のあたらない、室内の開けた場所に、
つるしておくだけで、できるのですから。

千日紅の花言葉は、「不朽」や「色褪せぬ愛」だとか。
長い期間、咲き続けることや、
切った後も、美しい色を保つことから、ついたのでしょうね。

かわいいピンクの小花からは、
ちょっと想像しにくい、力強い花言葉ですが、
ドライフラワーの美しさを見ると、
なるほどなあと思います。

庭の千日紅も、色のきれいなうちに摘んで、
ドライフラワーにしましょう。
あたたかな花色が、冬の室内にきっと、
彩りとやさしさを、添えてくれることでしょう。


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