カモのダンス
大寒が過ぎ、梅の便りもちらほら聞かれます。
庭でもサクラソウが、小さな蕾を開き始めました。
まだ寒さの厳しい日が続きますが、
小春日和には、太陽の光にぬくもりを感じますね。
ほんの少し、日も長くなりかけたので、
あたたかな日曜日、近所のため池に散歩に出かけました。
冬の初めにやってきた、渡り鳥のカモたち。
来たばかりの頃は、人の姿を見るとすぐに飛び立ち、
遠くへ逃げていたのですが、
いまでは警戒しつつも、エサ取りに夢中です。
そんななか、たくさんのカモたちが集まって、
頭を水面につけながら、ぐるぐると回っているのを見かけました。
最初は2~3羽が、相手の後ろを追いかけるように回り始めます。
やがて近くの1羽が、スーッと寄ってきて後ろに加わり、
さらにまた1羽が寄ってきて、後ろに加わり...。
しまいには10数羽のカモたちが、渦を巻くようにぐるぐると回りだすのです。
頭を水面につけているので、エサをとっているのでしょうけれど、
その様子は、まるで輪になって踊るダンスのよう。
ぐるぐる回っているのに飽きたのか、
輪から離れていくカモもいれば、新たに輪に加わるカモもいて、
それがなおのこと、ダンスを思わせます。
帰ってから調べてみると、ぐるぐる回るのはハシビロガモ。
平らなくちばしで、水中のプランクトンをこして食べるらしく、
脚で水を攪拌しながら、回って渦をつくると、
よりたくさんプランクトンが得られるのだとか。
たしかにカモたちの様子は、食べるのに一生懸命!
ぐるぐる回るスピードも、かなりのものでした。
それにしても、長年、このため池を散歩していたのに、
ぐるぐる回るカモに気がつかなかったのは、不思議です。
知っているようで知らないことが、まだまだあるものですね。
数日後、カモのダンスを見ようと、散歩に出たら、
岸からちょっと離れたところで、たくさんのハシビロガモが、
あっちでも、こっちでも、渦を巻いてエサ取りをしていました。
人の姿に気づいて、スーッと遠くへ行ったのはマガモでしょうか。
エサをとるときは、ぴょこんと頭から体半分を水中に潜らせ、
お尻と脚を上に向けているのが、ユーモラス。
もっと近くで見たいものだと思いますが、
野生だけあって、なかなか近寄らせてはくれません。
こんどの散歩では、久しぶりに双眼鏡を持って来ましょう。
もしかしたら、まだ知らない野鳥に出会えるかも。
冬のため池は、やはり野鳥の楽園です。
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