COLUMN

甘くないタルト

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キッシュやケーク・サレなど、
見た目は、お菓子そっくりなのに、
じつは食事、という料理があります。

初めてキッシュを食べたのは、
社会人になったばかりの頃でした。
会社主催の忘年会に、自分で焼いたキッシュを
手土産として持ってきた人がいたのです。

きれいな黄金色のタルトを見て、
甘いものに目がない私は、大喜び。
「うわあ、おいしそうですね!」

すすめられるままに、取り分けてもらった
キッシュを、ひとくち、パクリ。
そのときの衝撃は、いまでも忘れません。
甘~いタルト菓子を、想像していたのに、
口のなかに広がった、しょっぱさ。
!!???......
お菓子だとしたら、とんでもない味です。

あまりにも動揺し、それを隠すために、
「おいしいです!」と言ってしまった、
社会人一年生の私。

「ほんとう? うれしい! 
食べてもらえるかどうか、心配だったのよ。
どうぞ遠慮せずに、もっと食べて」
さらに、すすめられる羽目になったのでした。

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そのときは、味わう余裕がありませんでしたが、
あらためて食べてみると、
キッシュは、とてもおいしい料理です。

ほんのり塩味がする、サクサクのタルトに、
野菜やハム、チーズの入った、
ふんわりした卵生地がのっています。

塩味がきいていて、コクもあるのに、
軽くて、やさしい食感は、
ちょうど、オムレツとスフレの中間のよう。

これひとつで、いろんな栄養もとれるので、
暑くて、食欲のなくなる夏にこそ、
おすすめの料理かもしれませんね。

タルト生地を、先につくっておけば、
火を通した野菜と、チーズをのせ、
卵、生クリーム、牛乳を合わせた液を注いで、
オーブンで焼くだけで、できあがり!

いまの季節なら、夏野菜を入れて、
見た目もカラフルな、キッシュができます。

切り分けて食べるので、大人数のときや、
持ち寄りパーティーにも、いいですね。

子どもたちには、「甘くないケーキよ」と、
先に言っておくほうが、いいかも。
お菓子だと思って食べると、いつかの私のように、
きっと、ショックを受けるでしょうから...。


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