COLUMN

やわらかな光

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太陽が西に回り、少し傾き始めた頃、
西側の窓の外の、簾(すだれ)の紐をゆるめ、
するすると簾をおろすのが、日課になっています。

年々、夏の暑さが厳しくなり、
エアコンを使う日も、多いのですが、
直射日光をさえぎってくれる簾は、
とても優秀な、暑さ対策アイテム。

室温の上昇を防ぐだけでなく、
簾を通して室内に入る、やわらかな光や、
細いすき間から透けて見える、外の風景が、
涼やかな気分にしてくれるのです。

簾のよいところは、日光を防ぎながら、風を通すこと。
けれど、たとえ窓をしめていても、
夏に簾を下げるのは、いいものです。

カーテンでは、部屋が暗くなってしまいますが、
簾なら、すき間が、おだやかに光を通すので、
電灯をつけなくても大丈夫。

また、植物の茎を、束ねてつくっているので、
色にムラがあり、すき間もランダムです。
そこが、なんとも味わい深く、やさしい感じがします。

上げ下ろしの手間が、ちょっと面倒だと思うかもしれませんが、
毎日の決まり事にしてしまえば、苦にならないもの。

むしろ、太陽の光に合わせて、簾を上げ下げしていると、
自然のリズムで暮らしていると実感して、
ちょっと、うれしい気持ちになります。

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ナチュラルな遮光といえば、
緑のカーテンもありますね。

「ゴーヤ」、「朝顔」、「風船カズラ」...。
つる性植物にも、いろんな種類が。

厚くて大きな葉っぱをつける「ゴーヤ」、
細くてやわらかな葉の「風船カズラ」など、
それぞれに、個性があります。

緑のカーテンのよさは、遮光するだけでなく、
光を透かした、植物の葉の美しさを、
室内から、眺められること。

ワントーン暗くなった、部屋の中から、
茂った葉っぱを眺めていると、
まるで、木陰にいるような感じがします。

簾や緑のカーテンを通すと、
ギラギラと照り付ける太陽の光も、
やわらかく、やさしい光に。

まだまだ日ざしが強く、暑い日の多い9月。
しばらくは、太陽の様子を見ながら、
簾を上げ下げする日が、つづきそうです。


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