COLUMN

リンゴの季節

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山の木々が色づき始める頃、
食料品店には、真っ赤なリンゴがたくさん並びだします。
つがる、秋映、ジョナゴールド、ふじ...。

昔からの、人気品種もあれば、
まだ食べたことのない、新しい品種もあって、
迷いながら選んだり、食べ比べたりするのも楽しいものです。

さわやかな「つがる」や、定番の「ふじ」もいいですが、
濃赤の果皮の「秋映」は、硬い果肉とパンチの効いた甘さで、
一度でとりこになりました。

そんななか、毎年、出てくるのを心待ちにし、
見つけたら、買わずにはいられないリンゴがあります。

アメリカ生まれの古い品種、紅玉(こうぎょく)。
果肉はやわらかめですが、加熱しても崩れにくく、
しっかりとした酸味と香りがあって、
アップルパイやケーキには、最高なのです。

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最近のお気に入りは、紅玉リンゴを使った
アップサイドダウンケーキ。
ほろ苦くて甘いカラメルソースと、
甘酸っぱい紅玉リンゴの組み合わせは、絶妙の味わい。

タルト生地の上に、薄切りリンゴとクリーム生地を
流し入れて焼いた、アップルタルトや、
サクサクのパイ生地でリンゴを包んだ、アップルパイも、
紅玉リンゴでつくれば、本当においしくできます。

紅玉リンゴが発見されたのは、
1800年頃のアメリカ、ニューヨーク州だそう。
200年以上も前からある、リンゴなんですね。

ずっと昔の時代に生きていた人と、
同じ味のリンゴを、いまも食べられるなんて、
なんだかとても、うれしい気持ちになります。

アメリカの家庭のお菓子というと、
思い浮かぶのは、アップルパイ。
紅玉リンゴでつくったアップルパイは、
昔の人々が食べていたものと、
近い味がするでしょうか。

キッチンのオーブンからは、
リンゴのケーキの、甘い香りが漂ってきました。
上手に焼けたら、友だちを呼んで、
お茶の時間にしましょう。


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