コラム

ホタルブクロ

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平野の田んぼにも、水が入り、
そろそろ、田植えの季節ですね。
庭の片隅では、ホタルブクロが、
可愛らしい釣り鐘形の花を、咲かせています。

紫色のホタルブクロは、
山野草好きな父が、植えたもの。
白いホタルブクロは、
父の日に、私がプレゼントしたもの。

山野草なので、数年しかもたないのではと、
心配していたのですが、
どちらも、庭にしっかり根付いて、
毎年、花を咲かせるようになりました。

いまでは、増えすぎないよう、
どんどん伸びていく地下茎を、
ときどき、間引くほどです。


2006ホタルブクロお茶.jpg

ホタルブクロ、という名前の由来は、
袋状になった花のなかに、
蛍を入れて遊んだから、といわれています。

ところが山育ちの父は、子どもの頃、
この花を、タヌキのションベンタンゴ(狸の小便担桶)と、
呼んでいたというのです。

優雅な名前のホタルブクロとは、大違い。
でも、じっさいに育ててみると、
釣り鐘のような花は、意外としっかりしていて、
ひっくり返せば、ちいさな桶にできそうな気もします。

それにしても、昔の人の感覚は、
とってもユーモラスですね。

可愛らしいホタルブクロの花を、
タヌキの小便担桶にするのは、ごめんですが、
蛍を入れる遊びなら、してみたいもの。

とはいえ、近所に蛍がいる川はありません。
そこで、庭のホタルブクロを花瓶に挿し、
蛍がやってくるのを、想像してみます。

しなやかな茎に、ぶら下がるように、
いくつもの花をつける、ホタルブクロ。

ふわりと飛んできた蛍が、葉っぱにとまり、
やがて、ひとつの花のなかに入ると、
蛍が光るたびに、花がぼうっと浮かび上がります。

近くでは、小川のせせらぎが聞こえ、
遠くの田んぼからは、蛙の鳴き声がして...。

そんなことを、想像していると、
まるで自分も、山あいの静かな場所に、
いるような気がしてきます。


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