COLUMN

虫たちの夏

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今年の夏は、びっくりするくらい雨が続きました。
やっと晴れたと思ったら、真夏日に逆戻り。
朝晩は、カラカラに乾いた庭への水やりが欠かせません。

朝、散水後の庭にいると、水滴のついた植物に、
チョウやトンボなど、たくさんの虫たちがやってきます。

ひらひらと小さな羽で飛んでいるのは、ヤマトシジミ。
このチョウの幼虫が食べる草は、
葉っぱがかわいい、雑草のカタバミです。

枯れてしまったバラの枝先で、周囲を見渡しているのは、
シオカラトンボのメスでしょうか。
トンボの見張り台になるなら、枯れ枝も役に立ちそう。

夏の日当たりがあまりよくない、我が家の庭では、
この時期に咲くのは、ナツスミレ程度。
こぼれダネで増えた、たくさんのナツスミレに、
ミツバチがやってきました。

ブーン、ブーンと羽音を立てながら、
花から花へと飛び移っては、蜜を集めています。

チョウたちは、ゆっくり時間をかけて花の蜜を吸いますが、
ミツバチときたら、せわしないこと。
花に頭を入れたと思ったら、すぐに飛び立って別の花へ。
ひとつの花に10秒もいないのです。

でも、この働きのおかげで、
あのおいしいハチミツが、できるんですね。

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花は好きだけれど虫は苦手...という人は、
けっこういるのではないかと思います。

私も、スズメバチの羽音が聞こえてくると、
あわてて部屋に逃げ込みますし(本当に危険です!)、
大きなセミやカナブンが、体にとまったときは、
ぎょっとして、大声を出してしまいます。

それでも庭仕事の最中に、ふと手を休めたとき、
虫たちの生き生きとした姿を見ると、ほっとします。

小さな庭が、大きな自然の一部だと思え、
生き物たちの集うオアシスのように感じるのです。

虫たちは小さな体ですが、いろんな役割を果たしています。
ミツバチは蜜を集めながら、花の受粉を助け、
スズメバチやアシナガバチは、葉を食べる虫を食べ...。
知らず知らずのうちに、生態系の維持に役立っています。

庭に虫たちがいるのは、自然が豊かな証拠。
上手に共生していきたいものだと思います。


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